• 山口祥兵

苦労の先にあるやりがい! 往診ひとつで飼い主の期待に応えて幾千里(よつば動物病院 往診専門獣医師 武波直樹先生)

最終更新: 4日前


神戸で往診専門獣医師として活躍する武波直樹(たけなみなおき)先生。

勤務医時代に投げかけられた要望に応えたいと、数年前に独力で往診専門の動物病院を開院したのだという。そんな彼だからこそ話せる経験や思いの丈がたくさん詰まった貴重なインタビューとなっているので、往診を利用しようと考えている飼い主の方はもちろん、往診獣医師を目指す方にもぜひ本記事を読み進めていただきたい。(2020年11月30日取材)


きっかけは愛犬を救ってくれた獣医さん


人のお医者さんになりたいなと思った時期もあったんです。でも、どちらかというと人見知りで、人と喋るより動物の方が好きだったので、獣医さんになりました。

「人見知り」という言葉から連想されるイメージは、いわゆる「動物のお医者さん」のそれとはかけ離れたものかもしれない。

だが、そのような自己評価とは裏腹に、武波先生は時に笑いも交えつつ気さくにインタビューに応じてくれた。





人とそんなに喋る機会はないだろうと思ってこの仕事に就いたはずなのに、実際は獣医さんって人のお医者さんよりたくさん喋らないといけないんですよね(笑)

獣医師の診察対象が動物であることは周知のとおりだ。

しかし、彼らも動物と直接会話ができるわけではない。そのため、問診で飼い主から聴取する情報がことのほか重要な鍵になる。


獣医師は人の医師と同等、もしくはそれ以上に飼い主との対話に気を配らなければならないのだ。


そういう意味では誤算といえば誤算でしたけど、今では意外に悪くないと思っています。

そう言って屈託のない笑みを覗かせる武波先生。彼が獣医師になろうと思い立ったのは中学2年生の時だった。

その当時飼っていた犬が農薬を舐めてしまい、ひどく体調を崩したことがそもそもの始まりなのだという。


黄疸が出たりしてかなり良くない状態だったんですよ。 急いで獣医さんに診てもらったんですけど、その時の様子を眺めながら、ふと「獣医さんって、いいなあ……」と思ったのがきっかけです。

獣医師を目指したきっかけは、愛犬を救ってもらったこと。

「よくある話」と武波先生は簡単に言ってのけたが、なろうと思って簡単になれるほど獣医への道は甘いものではないだろう。

たしかに、きっかけ自体は「よくある」ものだったのかもしれない。それでも、そこに至るまでの多大な労苦を想像せずにはいられない。


こうして獣医師を目指し始めた武波先生は、一貫して臨床への興味を絶やすことなく獣医系大学に進学し、やがては卒業することになった。

だが、そんな彼が獣医師として最初に選んだ職業は、意外にも臨床とは全く異なるものだった。


実は大学を卒業して3年間、公務員をしていたんです。山口県から奨学金を借りていたので、その返済のためにそちらで働いていました。

獣医師を養成するための修学資金として、自治体が独自に奨学金を貸与している例がある。自治体職員として一定期間勤務することで返済が免除されることもあり、高い学費に悩める学生にとっては救済の光となり得る。


武波先生もそのような奨学金の貸与を受けていたため、山口県職員として勤務せざるを得なかったのだという。

元より臨床を志望していた彼にとっては半ば不本意な就業となったかもしれない。

それでも、時を経て数多の経験を積んでもなお臨床を志す気持ちが翳りを見せることはなかった。

公務員生活を続ける武波先生に転機が訪れたのは初めての異動を控えた頃のこと。早くも奨学金残額の返済目途がついたのだ。

これでようやく臨床に思う存分没頭することができる――!

その決意はあまりにも堅く、3年間勤めた職場に別れを告げた彼は一転して動物病院で働き始めたのであった。


公務員を辞めるに当たっては別の理由もあったようだが、それについても持ち前の潔さからか、さっぱりとした笑顔でこのように話してくれた。


保健所に配属されたんですけど、本当は家保(家畜保健衛生所)が良かったので「家保に行きたい!」って毎年ずっと言っていたんですよ。そうしたら、「山口県では(保健所から)そっちへの異動はできないから」と言われて……「じゃあもう辞める」ということで、辞めました(笑)

叶わない希望。溜まり続けるフラストレーション。

それらも彼の背中を押す力となったのかもしれない。


こうして臨床へと主戦場を移した武波先生は、岡山や神戸で地道に経験を積んでいった。

それは10年にも及ぶ長い旅路だ。この間にも語り尽くせないほどの体験をし、感情を揺さぶられてきたことだろう。

中でも印象に残っている一幕について、彼はこのように話してくれた。


勤め始めた頃に診た、免疫介在性の病気でなかなか治らない子の話なんですけど……色々と試行錯誤して、最終的にはまだまだ悪いながらもどうにか落ち着かせることができたんです。飼い主さんとも話しながら、完治は難しいとしても良い状況が作れたということが、すごく印象に残っています。

獣医とはいえ、神ではない。全ての病気を治すことはできない。

完治が難しい症例に出くわすことも往々にしてあるだろう。

しかし、その中でどれだけ最善を尽くせるか――当時の武波先生は経験が浅いながらに懸命に悩み、一つの回答に辿り着くことができたのだった。





飼い主とも一体となって解決に向かえたこともあり、ことさらに印象深い出来事だったと武波先生は語る。


(臨床を始めてから日が浅かったこともあって)余計に嬉しかったんですよね。

この体験は彼が臨床に向き合う際に大切にしていることにも通底するものだ。


本当に臨床を始めたばっかりの頃は「この病気だからこういう薬を出して治療しよう」という感じで、その動物自身の状況とか年齢とかをあまり考えられていなかったんです。

まだ不慣れなうちは直面している「病気」ばかりに気を取られて、個々の動物の状態に目を向けることが疎かになってしまっていたそうだ。


獣医師が相手にしているのは紛れもない「生体」だ。

必ずしも教科書的に事が運ぶわけではなく、その場その場に応じた細やかな対応が求められることは容易に想像がつくだろう。

当時の武波先生もその点で苦慮することがあったのだという。


処方した薬が強いもので、治療しようとしているはずが逆に具合が悪くなってしまったことがありました。教科書的にはそういう治療なんだけど「これじゃだめなんだな」と思って、それからは「動物」をちゃんと見るようにしたんです。そうすると、(病気に対しても)「ちょっと違う方向から考えてみよう」といった柔軟性が出て来ました。

「病気」から一つ抜けて、広い視野で物事を眺めるようになったのだ。

アプローチを変えて得られたものは、それだけではない。


飼い主さんとペットのコミュニケーションがどういう感じなのか、気をつけて見るようになりましたね。

「動物」に限らず、それ単体で存在し得るものなどない。

「動物」は、「飼い主」を含む周囲の環境や「関係性」なくして生きられないことだろう。

それらの要素を個別に見るのではなく、まとめて「動物全体」として見られるようになることが診療を行ううえで大切になってくるのだ。


病状を見る限り入院した方が動物にとって楽だとは思いつつも、飼い主さんから離れるとすごくパニックになる子や落ち着かない子だったら逆に預からない方が良いこともあります。最終的には「動物」と「飼い主」がどういう「関係」でいるかというところまで見られるようにと、最近はそこを気をつけて診察するようにしています。



「最近は」という語句が示すとおり、今となっては長く臨床に携わってきている武波先生でも日々その意識をアップデートしていかなければならない。

個々の状況が毎回異なり、今日の正解が明日は通用しないかもしれない臨床の現場で戦うからには、そうした姿勢が不可欠なのだろう。


「全体にまで広げて見ておかないと後々困ることもある」とも語るその言葉には、実体験を通して得られた重みがあった。


飼い主の期待・往診へのニーズ


一般動物病院で研鑽を積んだ武波先生が開院したのは、またもや意外なことに往診専門の「よつば動物病院」だった。

勤め先で往診の経験があったわけでもない彼が往診に着目したのはなぜだろう。


そう尋ねたところ、これもまたよくある話なんですけど、と前置きして武波先生は話し始めた。


勤め先の動物病院では高齢な飼い主さんが多かったんです。そこで「車で連れて行くのが大変だ」とか「運転するのは怖いから往診に来てほしい」とか、よく言われていたんですよ。

当時は往診対応をしていなかったためやむなく断るしかなかったが、同じような声がちらほらと上がるにつれて往診に対するニーズを感じることも増えていったという。


ゆくゆくは戸建ての動物病院を開院するつもりだったが、出身地でもなく土地勘もない場所に建てることに若干のためらいもあった。そんな矢先、ふと浮かんだ「往診専門動物病院」は、お互いのニーズに合致する良案だったと言えるだろう。


自分が動物病院を開業してもそれほど目を引く病院にはならないと思ったのもあります。ごく普通の病院にしかならないなと考えたので、それならちょっと違うことをする方が楽しいのかな、と。



こうして開業に漕ぎ着けたまでは良かったが、経営が軌道に乗るまでは苦しい時期もあったそうだ。

それでも何とか必死で乗り越えてここまで来た。

苦境を越えたところで落ち着いて振り返ってみると、当初の想定どおり高齢の方からの依頼が比較的多く、その割合は実に4割に上るという。


他にも障害をお持ちの方、車椅子に乗られている方のお宅に伺うことも結構あります。

考えてみれば当然のことではあるが、高齢の方々が物理的な移動の難しさを理由に往診を望むのであれば、同様の苦難を抱えている他の方々の希望にも沿うはずだ。

それは武波先生が挙げた方々に留まらず、幼い子を抱えている家庭や連れ出すことの難しい猫を飼育している家など、個別の事情に照らして往診が活躍するケースは多々ある。


だが、武波先生が求められるままに診療に向かうかというと、そうでもないのが実情だ。飼い主側にも様々な事情があるように、彼にも彼なりのやむにやまれぬ事情があるのだった。


「猫を複数頭飼っていて動物病院に連れて行けないから、往診に来ていっぺんにワクチンを打ってほしい」という依頼もありました。でも、そういう時は(無条件に受け付けるのではなく)かかりつけの先生の許可が出てから伺うようにしているんです。

その根底にはしばしば指摘される「往診の不完全さ」が潜んでいる。

継続的に治療を施していくことを考えると、どうしても設備の整っている一般の動物病院に軍配が上がってしまいがちなのだ。


僕のスタンスとしては、ちゃんと診察をして、かかりつけの先生に返していく。もちろん、(物理的に)連れて行けない、(腎臓病の末期などで)点滴をするしかないといった事情がある場合は個別に対応しますが、基本的には僕がかかりつけになることはないんですよ。

こちらにはこちらの、あちらにはあちらの得意分野がある。

武波先生は往診の得意な部分を活かして、一般動物病院が苦手とするところをスポット的に補っていくことを意識しているのだという。

これが彼の往診スタイルであると同時に、近隣の動物病院への配慮でもあるのだ。


往診ではできないことがあるので、そこはちゃんとかかりつけの先生に診てもらってください、という形で対応しているということです。実際、レントゲンも撮れませんし、比較的簡単な処置を除けば手術もできません。

時には「かかりつけの先生に診てもらえるのであればその方が良いよ」と直接言うこともあるのだという。その場合でも、「かかりつけの病院がお休みの時などは対応しますので」との一言を忘れない。その姿勢からは、飼い主一人一人への配慮もしっかりと見て取ることができるだろう。





往診でできることは世間で考えられている以上に多い。

それでもやはり、できないことがある。

これは往診獣医師が口を揃えて語る往診の難しさだ。往診には柔軟に診察に向かえるというメリットがある反面、上のようなデメリットも少なくはない。


武波先生が考える往診の難しさはこれだけに留まらない。

特に彼の場合は初診患者を診ることが多いため、独特な問題が発生することもあるようだ。

これについては次章で見ていきたい。


苦労も多い往診獣医のやりがい


知らない人の家に行くストレスと言うんですかね……。初対面の方のお宅にお邪魔して、話をして、関係を築いていく大変さはありますね。

往診に独特の悩みでもあるだろうか。

飼い主宅に直接上がり込むため、往診ではコミュニケーションも関係性も比較的濃密になりやすい。それが往診のメリットでもあるのだが、毎回のように見ず知らずの方の自宅に行くとなれば、相応の負担もないわけではない。

武波先生のように「かかりつけにはならない」という基本スタンスで診療を行っていれば初診患者を抱えることが多くなるため、こうした課題感も特に顕著になるのだろう。



他にも荷物が多いことが目下悩みの種になっているそうだ。


キャリーバッグみたいな大荷物を二つ持って移動しているんですけど、夜中に繁華街を通っていた時に職務質問されましたから(笑) 遅い時間に大きな荷物を持ち歩いているとやっぱり怪しまれますね。「何してるの?」と詰め寄られて、10分、15分と説明するけど理解してもらえなくて……。

救急患者にも対応している以上、夜半に出掛けることも多くなる。往診を知らない警察官の目には、夜遅くに薬品や施術器具などを持ち歩いている獣医師の姿はひどく奇異に映ったことだろう。


こうした緊急対応も往診獣医師の苦慮する点だ。

昼夜を問わず飼い主とペットと向き合っている武波先生だが、その忙しさに見合うだけの休暇は取れているのだろうか。


用事がある時は休むようにしてるんですよ。でも、そういう時でも行けるのであれば時間を合わせて行きます。これも往診の良し悪しだと思うんですけど、完全に休みになることってほとんどなくて……。

本業の往診を毎日こなす傍ら、神戸市動物愛護フェスティバルでの救護係、狂犬病予防の集合注射、動物愛護センターでの避妊去勢手術といったところでもその手腕を奮っている。時間があれば知り合いの獣医師のオペの手伝いに行くこともあるのだという。


これほど多忙な日々を送りながらも、まとまった休暇どころか休日すらも明確に得られていないのだ。このあたりの事情からも武波先生の苦労の一端を覗くことができる。


いつでも仕事ができるけど、いつでも仕事をしてしまう。遠すぎて行けなければ諦めがつくんですけど、そうでない場合は行くようにしているので……私生活と仕事のメリハリがつかないことによるしんどさはあります。

メリハリがつかないというのは折から増加してきたリモートワークと通じるものがあるだろうか。いつでもどこでも仕事ができるということは、仕事とプライベートの境界線が失われることでもある。


そんな時、ちょっとした息抜きがあるとそれだけで心が軽くなるものだ。

たとえば、日々の晩酌。

それを楽しみに仕事に励んでいるという声も時折耳にするくらいだが、こうも先が読めないと……


お酒は日頃飲めませんね。飲むのは好きですけどね。でも、飲んだ時に電話がかかってきたら……という罪悪感みたいなものがあるので、もうあまり飲まないです。

夜中に突然電話が鳴る。

お酒を飲んでふわふわと漂う心持ちも一転、意識は現実に引き戻される。だが、駆けつけようにも診療はおろか、車を運転することすらできない。


そこに救いを求めている患者がいるとわかっていても、何もできない無力感だけが残る。


極めつけは年末年始などの長期休暇だ。

「盆正月に病院が開いていなくて困った」という話に思い当たる節はないだろうか。

そんな時でも開いている病院、家に診察に来てくれる医者がいたらどれだけ助かることか……。人間も動物も、そのあたりの事情は変わらない。


正月など、他の病院が開いていない時期には日に15件ほど診たこともあります。一昨年の1月1日から2日までは、家に帰らずにずっと往診をしていました。

移動に時間を割かれる往診では1頭の診察にも2、3時間かかることがある。

その中でそれだけの件数をこなすには、まさに出突っ張りで対応に当たるしかなかっただろう。


臨床現場ではプライベートを犠牲にしながら診療するケースは少なくないが、ここまで徹底しているだけに苦労が報われた時の喜びも大きいのだという。


飼い主の方には、めちゃくちゃ感謝されますね! 一般動物病院に勤めていた時よりも感謝されていると思います。特に夜間対応のように、どこにも繋がらなかったけどようやく繋がった……という時にとても喜ばれるので、それはすごく嬉しいですね。



飼い主の方々からの感謝の言葉ひとつひとつが、武波先生のやりがいにも繋がる。

相手のテリトリーに入って話をする分、接している時間も長くなるし、心の距離も近くなる。

そうして自然と口をついて出る「ありがとう」の言葉――。

その真の価値を知ることは、往診に携わる者にのみ許された特権なのだろう。


このように見ていくと、最初に挙げた往診のデメリットはむしろ美点ではないかとさえ思えてくる。


一人で全てを抱えねばならず、できることにも限りがある。移動もあるため時間がかかり、落ち着いて休む時間もなかなか取れない……ここには書き切れないほどに往診獣医師の、とりわけ武波先生の苦労は多い。

それでも彼がここまで続けて来られた背景には、苦しんでいる動物を救いたいという強い想いと、飼い主からの感謝の心があった。

これからの時代、往診がさらに認知されていくことでニーズはますます高まっていくだろう。

その呼び声に応えるべく、武波先生は今日もどこかで奮闘を続けている。


もっと知りたい! 武波先生ってどんな人?


Q. どのような学生生活を送られていたのでしょうか?

大学では細菌の遺伝子研究をしていました。将来的には臨床に進む予定だったので、学生のうちは全然関係ないことをしておきたいなと思ったのが理由です。 部活は上下関係などが面倒なのでやらなかったんですけど、野球が好きな友達がいたのでその辺で野球をしたり球技大会に出たりしていました。

Q. 往診に携わる中で出会った印象的なエピソードはありますか?

高速道路のパーキングエリアで診察をしたことでしょうか。 秋田県から車で旅行に来られている方だったんですけど、ちょうど神戸付近のパーキングで扉を開けた途端に犬が飛び出してしまったようなんです。頭を打って脳しんとうを起こしていたので動物病院を探したらしいのですが、夜中だったこともあって見つからなかった。それで僕のところに電話がかかってきたんです。「高速道路のパーキングにいるんですけど診察できますか?」って。 診療したんですけどその後どうなるか分からないので「地元に帰ってかかりつけの先生にもう一度診てもらってください」と伝えて、途中でけいれんが起きてしまった時に対処できるようにお薬とかも渡しつつ、何とか乗り切ったということがありました。

Q. 今後の目標などございましたらお聞かせください。

往診をシステム化したいということです。 往診を専門にされている先生は皆さんそう感じていると思うんですけど、「一人でやることの限界」がやっぱりあるんですよ。 なので、システム化できればもっと楽に往診できるようになるんじゃないか思います。たとえば、予定がキツキツに詰まっているところに電話がかかってきて仕方なく断ることが結構あるので、そういう患者さんを上手く分配できるようになれば良いんだろうな、とか。 技術的にも難しいところはあると思うんですけど、そういうシステムができれば一番良いなと思います。

Q. 飼い主の方々へ伝えたいことはありますか?

認知度が明らかに低いので、選択肢として往診があるということをまず認識してもらいたいです。 飼い主さんから電話がかかってきて「じゃあ行きます」って言ったら、「往診だけなんですか?」みたいな反応をされることがあるんですよ。 「往診だったら結構です」と断られる方もいらっしゃるんですけど、「往診だったら(大した処置はできないだろうから)やめておこう」と思われるのは、やっぱりちょっと心外なんです。もちろん、全てができるわけじゃないんですけど、予想以上にできることも多いので、往診を一つの選択肢として考えてもらいたいなって思うところではあります。

Q. これから往診を始めてみようと考えている獣医師の方に対してメッセージをお願いします。

往診しかしていないと、できないことや伸びない知識がやっぱり出て来ます。知識が偏ったり、オペの経験が乏しくなったり、病気の種類によっては長く診ることができなかったり。 だからといって、そういった知識や技術を仕入れなくてもよいわけではないんですよね。知らないままでいると、他の病院でどういう治療しているのかがわからなくなるので。 そういう意味では、安易に「往診=誰でもできる、簡単だ」と捉えてしまうのは違うんだろうなと思います。往診の難しいところでもありますね。 だけど、逆にその分のやりがいもあります。繰り返しになりますが、すごく飼い主さんに感謝してもらえることと、ニーズがあるということ。これが往診の一番のやりがいだと思っています。

動物病院紹介

名称:よつば動物病院

獣医師:武波直樹

往診エリア:神戸市、明石市

HP:https://yotsuba-vet.com/




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